日経デジタル版
安倍晋三首相は26日午後、自民党のインターネット番組で、駐日米大使館が首相の靖国神社参拝について「米政府は失望している」との声明を発表したことに関して「様々な誤解があるのも事実だ。特に近年その誤解がだいぶ増幅されてきた。しっかりと説明していくことで誤解を解いていきたい」と述べた。
何ゆえにこの時期に靖国神社を参拝するのか理解ができません。
中国、韓国とそれでなくても問題を抱え、関係が悪化しているというこの時に。
私は左翼でも右翼でもないつもりですが、やはり違和感があるのが
・A級戦犯を合祀していること
ドイツがヒトラーで同じことをしたらどう思いますか?
・どう考えても靖国神社は宗教団体であり、首相が公務として参拝するのは
政治と宗教の分離をうたった憲法違反ではないか。
カルト宗教団体に首相が参拝することは許されるのか?
先の大戦がどのようなものであったのかは私は全く知りません。また聞きの情報ばかりです。
先日亡くなった父は、少年飛行隊として訓練を受けている最中に終戦を迎えました。
座学からの卒業を間近にし、飛行訓練に入る直前でした。すべてがひっくり返った
中、広島県の山中から故郷の伊万里市へ徒歩で向かいました。原爆投下直後の広島を
通ったのです。多くを語りませんでしたが悲惨の一語。自分たちは一体何をしてきたのか、
戦前の教育に対する怒りは半端ではなかったと聞かされました。
昭和天皇は1975年のA級戦犯合祀以来、靖国参拝を取りやめ、
今上天皇も同様の行動をとっている。不快感の表れでしょう。
中国や、韓国が言うように一方的な侵略であったかどうかは判断がつきません。
政治というのは生き物ですから、その時に生きていない限りわからないのが原則だと
思っています。ましてや現在と違いログが完璧には残っていない時代です。
戦争はある種の狂気の中で行われるものではないかと思います。
日本中が軍国主義に狂っていたというのは事実でしょう。
中国や韓国に対する国家賠償が終了していることは明らかだと思います。
しかしながら、その感情を悪化させることが分かっている行為を首相が率先して
行うことはすべきでないと考えます。
安倍政権はとうとう本音を出し始めたように思います。
一党独裁に近い今日の日本。未来の危なさを感じます。
このブログは政治・宗教には触れないという原則を守ってきたつもりですが、
この件に関しては一言、心情を吐露させていただきました。