弥助の佇まい

金沢旅行記二日目

午前中は定番の兼六園と城址公園。兼六園は確か三回目だが、本当に美しい。
いや、美しいというよりも凛としている。特におすすめのスポットというのはないのだが、
出しゃばらない、庭が全体として「being」かくある、という感じなのだ。

ホテルのパンフレットで「蓄音機博物館」を発見。楽しみに行ったが、ただ並べてある
だけ。音を出すのは一日三回、決められた時間だけ、という。典型的な箱型行政。
残念でした。

午後は香林坊に行き、弥助までの時間ウインドウショッピング。15年ぶりくらいで来たが、
驚いた。誰かがプロデュースしたのだろうが、メインストリートを外れた路地が見事に
新しいショッピングモールに生まれ変わっていた。いわゆるブランドはちょっと離れた
109当たりに集中しているが、大人の原宿といえば伝わるだろうか。感心した。

14:30。弥助
これは今回の旅のメインイベントだが、本当に美味しい。これほど美味しい寿司は初めて。
御年82歳の大将がひとときも休まず流れるような姿で12席ほどの客にサーブをする。
若い職人が下ごしらえをして、対象がそれを握る。時折冗談を言いながら、手が止まらない。



数年前から夜の営業をやめたというが、頷ける。体力的に持たないのだろう。
ほかのお客も、わざわざ京都からこの寿司を食べるために車で来たという人。
お任せのほかに数品頼んでお腹がいっぱい。決して安くはないが「数寄屋橋次郎」
程ではない。満足感はこちらのほうが数倍。あぁ、いいものを見せてもらった。

 ウニととろろの漬け、抜群!

21世紀美術館 箱物としては全国的にも珍しく成功している例だと聞く。確かにユニークだ。
芸術とはほとんど縁がない私には正直わかりにくいのだが、これも文化だ。

19:00から鮮魚店を予約していたのだが弥助で食べ過ぎて一向にお腹が減らない。
JAZZ喫茶「もっきりや」で休んでいたのだが、その日にライブがあると聞いて、
鮮魚店をキャンセル。19:00からのライブを待つ。ところがいつまでたっても始まらない。
どころか、人が全くいない。ポツポツと人が集まってきた頃40分すぎに開演。
友人に聞いたところ「金沢時間」というものがあるらしい。大体30分遅れが普通とのこと。
ここは沖縄か!ではないのだが、ユニークだ。金沢という街はどうも巨大都市圏の
影響を受けずに出来上がった街のようだ。面白い。

ちなみに江藤良人トリオ、ドラムが非常にうまい。ただし、難しい曲をやりすぎ。
初心者の家人は目を白黒させていました。ベーシストが永平寺の雲水みたいな
人なのだがソロパートで見せる顔のおかしさ。ビデオにとっておきたかった。

http://eto.mockhillrecords.com/index.html



この日はよく歩いた。さすがに疲れてホテルへ。

翌日、初日雨であまりよく見れなかった。「ひがし茶屋街」を散歩。
金沢という街は非常に面白い。伝統文化の街かと思えばアヴァンギャルドな一面も
併せ持つ。独特の文化圏である。

やはり、旅はいいですね。