ロング・エンゲージメント

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という本を読みました。
著者は京井良彦さん
1400円(税別)あざ出版(変な名前ですな)
最近の広告をめぐる状況を的確に把握しまとめた内容だと思います。
 「広告とは生活者にハピネスを与え
  よりよい社会に貢献するべきもの」

という点に広告の未来を託しています。
(著者自身は現在広告代理店勤務)
総務省の「情報流通センサス報告書」によれば、
現在日本に流れている情報量は1996年を100として考えると
2006年には500倍(指数は50,000)
これは人間の情報処理の能力を遥かに凌駕しています。
ということは世の中のほとんどの情報はある個人にとって見れば
全く意味の無いものであるといえるでしょう。
言うまでも無くインターネットの普及がその原動力です。
長い間、情報の出所は権力者かマスコミでした。
今は違う。
人に対してだれでも情報を発信するなんていうことは無かった。
手段が無かったからです。
大きな会社で偉いさんになるか、マスメディアの偉いさんになるしか
情報を発信しコントロールをすることなんて出来なかった。
今は違う。
広告に関して言えば、我々生活者は十分に知恵を付けてしまった。
広告が必ずしも本当のことを言っているとは限らないということを。
広告が必ずしも信頼できるものばかりではないということを。
露骨に過大なイメージを植えつけようとしても、
不祥事を起こせば一たびでブランドは崩れ落ちる。

雪印という会社はこの典型であり、未だに消費者に許されていない。yukijirusi.jpg
この本の中で大変に面白いエピソードが書かれています。
米国の大手CATVであるコムキャストという会社があります。
この会社の修理技師が顧客宅に故障対応で訪問をした際に、
ついうっかりソファで寝てしまった。
と、いう事件がありました。これだけだったら、どこにでもありそうな話です。
ところがこの家の家族である少年が、ムービーにその姿を映し、
「A Comcast Tecnitian Sleeping on my Couth」と題して
その映像をYouTubeに投稿したのです。

この動画は一週間で23万回、現在では160万回以上再生されています。
もちろんこれによってコムキャスト社は長年かけて気づいてきた
自社のブランドイメージを崩してしまったのです。
どれだけ長年、築き上げたブランドであっても
たった一人の従業員のミスによって全てがパーになってしまう。
広告とは共によりよい社会を創ろうとする企業と人との間の
共感関係を作り出すものであり、そうでないものは全て
ノイズになってしまう、ということです。
非常に面白いので明日も続けます。

04/25のツイートまとめ

ryubon

マーケティング・サロン りゅうぼんの日記 http://rresearch.blog103.fc2.com/ 疑惑の国日本。ヘラルド・トリビューン紙の紙面をマンガ一コマで表現されてしまいました。おそらくこれが諸外国の持っている日本に対する素直な感情なのでしょう。
04-25 10:35