最近何かと話題のリニア新幹線。
結論から言うと、こんなものいりません。
1、東京、名古屋間を40分で結ぶ
確かにこれは圧倒的に早い。現在はのぞみで101分
しかしリニアの各駅停車に乗った場合は78分、というか各駅に乗る人がいるのか?
2、途中駅はいらない
地元は止まってくれというでしょうが南アルプスルートを通るので
人口密集地がない。田舎に駅を作ったってしょうがないでしょう。
3、乗り換えに時間がかかる
東京、名古屋ともに40メートルの大深度にホームを作る。
その乗換に10~20分かかる。私だったら東京駅からのぞみにする。
大江戸線の六本木駅から地上に出るのには私の足で数分かかります。
4、リニアモーターの技術に世界は関心がない 安倍さんは勘違いしている。
新幹線は64年開業以来人身事故ゼロ。これは驚異的なアンビリな数字。
世界中で新幹線を運行させているノウハウが生かされている。
それに比べてリニアには世界が興味を示していない。というか興味がない。
しかも新しい技術には危険がつきもの。かのコンコルドを見よ。
ドイツでは94年にハンブルク-ベルリン間の建設が決まったが、過大な
需要の見通しやコスト高などを理由に中止された。
5、トンネルだらけのリニア新幹線
総距離の8割がトンネルで、車窓から富士山の風景も楽しめない。
旅行の楽しさが8割減だ。閉暗所恐怖症の私には無理。
6、総工費がかかりすぎる
ま、JR東海がどうしてもといえば何とも言えませんが。人口減少の日本に需要はあるか。
7、客はどこから持ってくるのか。
名古屋に出張、旅行に行くのに飛行機を使う人はいません。つまり競合は新幹線。
一時間に数十本のダイアを誇る。ここから客を取ってきても自分の足を食べているようなモノ。
マーケティング的にもあり得ませんね。東京駅での乗換のしやすさは抜群。
結局、速いだけ。
必要がないのですよ。そりゃ夢の乗り物かもしれませんが。JR東海はこれで経営危機に
陥ることでしょう。なんで今更やろうとしているのかよくわかりません。
ま、20年近く実験をしてきて今更やめられないというのが現状でしょう。
重なる懸念がある。鉄道事業は電気やガス、通信と同じ公益事業だ。「失敗したからといって自業自得では終わらない。国が援助することになる。つまり、赤字の穴埋めに税金がつぎ込まれる」。経営破綻した日本航空の再建問題、福島第1原発事故後の東京電力への公金投入は記憶に新しい。
あえて作る理由を探すとしたら現新幹線が地震や津波で流された時のバックアップだが、
それにしては高すぎる。もしくはバックアップを作るのであれば現在の新幹線でやればよい。
新しい技術を使いたいというのは技術者の欺瞞である。もしくは利害関係者が沢山いるんだろうな。
むしろそのお金があるのなら羽田と東京駅を直結する地下鉄を作りますね。海外からの観光客に
とって非常に便が良くなる。仁川からハブ空港の地位を奪還しましょう。